養蜂寺 分蜂シーズン到来


すっかり春を通り超して、初夏の陽気が続いているゴールデンウィーク、皆様いかがお過ごしでしょうか?

長福寺では四年ほど前から日本ミツバチの養蜂に取り組んでいます。

始めたての頃は、「日本ミツバチがやってこない」とボヤいていました。

というのも、日本ミツバチはクワガタ、カブトムシ、蝶々のように簡単に捕まえて~なんてことができません。

彼等から、こちらにやって来てくれるように、巣箱を用意して待ち構えるしかありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「待ち巣箱」

この巣箱に群れを誘き寄せます。

近くに日本ミツバチの養蜂をしている方がいれば、分蜂した群れを分けてもらう事もできますが

残念ながら、長福寺の周辺にはいらっしゃらないので、自然に入居するのを待つしかありませんでした。

待ち箱を設置して二年目の春に、ようやく群れを呼び込むことができました。

その年、群れは順調に増え続け、一時期は7群ほどに増えました。

ですが、群れの逃亡や、巣落ち(夏の暑さによって巣が溶け落ちる事)、スムシ(ミツバチの巣に寄生する蛾の幼虫)にやられてしまったりで、7群あった群がすべて消滅したこともありました。

飼育の難しさと、知識の浅さを痛感しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「分蜂の様子」 

本堂前の梅ノ木に作られた蜂球

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 里山に設置した日本ミツバチの巣箱

 

去年の春、再び自然入居した四つの群れが、順調に夏を超え、冬を越し、今年4月頃から5月にかけて

10回以上の分蜂をしました。長福寺の群れは現在、10群ほどになりました。

 

重要なのは、この群れ達を無事、夏を超え、冬を超えさせることができるのか?

貴重な日本ミツバチ達を来年の春に、分蜂させてあげなくてはならないという責任が伴います。

まだまだ、一人前の養蜂家になるには険しい道のりが待っています。